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知的な大人の勉強法 英語を制する「ライティング」から勉強のポイントを学びます。
知的な大人の勉強法 英語を制する「ライティング」
キム ジョンキュー

定価: ¥ 735
販売価格: ¥ 735
人気ランキング: 186321位
おすすめ度:

発売日: 2006-03
発売元: 講談社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送
主旨には賛同するが具体的な方法論が足りない
この本で作者が論ずる主張をまとめると
「英会話教室でいくらお喋りしても英語力は向上しません。
英語力を真に向上させるのはライティングです。」
となるだろうか。
この主張に私は全面的に賛同するものである。
また、外国語を使ってビジネスをしている人であれば、
これはほぼ「常識」の部類に入ることだと言っても良いだろう。
私自身がこの本を購入したのは、
上記の主張は完全に正しいものであることを前提とした上で、
ライティングを効率的に勉強するヒントが得られることを期待したからだ。
残念ながら、その期待は十分に満たされることはなかった。
この本で「最良の方法」として書かれている
「レベルの高いネイティブに添削してもらう」と言うのは、
最良であることに異論はないが、
私も含めて誰もが気軽にできるものではないからだ。
まあ、新書でそこまで期待するのは酷なのだろうか。
独学向けの参考図書がいくつか紹介されていたので、
次はそれを読んでみることにしよう。
一方で、著者の主張するライティングの重要さと英会話教室の虚しさについて
十分に納得できない人には是非読んでほしい。
同様の主張の本はたくさんあるが、
外国語学習を歴史的に捉えて分析した本は
(少なくとも新書レベルでは)この本くらいだろうから。
英会話学校に無駄に投資する金額よりも
遥かに少ない投資でこの本は購入できる。
私もそう思う
本書の主旨は,
(1)本当に使えるコミュニケーション手段としての英語を身に着けるには,会話中心のお稽古英語よりもむしろ,「書くこと」が重要であること,
(2)望むらくは,「書いたもの」をきちんと添削してもらうこと,
ということに尽きるだろう.
これは,国語力(日本語力)を鍛えるために大切だ!と強調されていることと全く同じである.当たり前のことだが,論理的に考えることができて,初めて,論理的にコミュニケーションができるのである.それは,会話だろうと書くことだろうと,英語だろうと日本語だろうと,母国語だろうと外国語だろうと,変わりのないことなのである.
評者は,3回にわたる英語圏への留学経験を持つが,自分自身の体験から筆者の主張に納得できるし,海外で3歳と9歳の子女を育てた際の体験からも,実に本書が引いてきている研究内容との符号が実感できる.
本当にコミュニケーションの手段として外国語(英語に限らず)を身につけたいのなら,読むこと,書くことが早道であり,有効な学習手法である.
いくら発音が巧いからといって,話を聞いてもらえるわけではない.ナチスの迫害を逃れてプリンストン大に招聘されたアインシュタイン教授は,訛りが強いがために講義を聴く学生たちを悩ませたそうだが,それでも多くの聴衆を集めていた.また,彼が評価されたのは,論文であり,その内容であったのだから.
使える能力を知的に伸長したい大人にとって,単なる語学学習法を超えて,本書は考え方とその習得方法を具体的に示してくれる.
語学学習の本道
良書である。
語学学習の本道は「書くこと」にあるとし、英会話教室の「おしゃべり」程度では、
到底中身のあるコミュニケーションを取るまでには至らないことを、引用を交えた
冷静な文章で書いている。
とくに著者の新説が披露されるということはなく、本気で語学に取り組んだことの
ある人にはむしろ当たり前にみえることばかりが述べられているが、この当たり前
のことがないがしろにされている今だからこそ、こういう本は貴重だ。
最終章では、そもそも英語学習の方法などはもはや出尽くしており、本当に新しいメソッドなどは少なく、
歴史を見れば常に「読み書き中心」と「会話中心」の間で振り子のように動いてきたことが書かれており、
学習法というファッションに振り回されないためにも是非読むことをお勧めする。
著者が新説を唱えないのもかえってこの本に説得力を持たすことにつながっている。
この本の一番好いところは、学習法を説いた本にありがちな感情論に陥らず、
引用を交えて冷静に語っているところである。パラグラフ・ライティングの重要性を語っても、
著者は、しかしこれは「多面的な真実の一側面だけを選んで強調する」ため味気ない文章に
なってしまう限界をもつ、と指摘することを忘れない。こういう相対化の視点が「知的な大人」で
あることの証左であり、著者はこの本でもってそれを見事に証明している。
しかし、そうはいってもすべてを相対化しては何も語れない。
著者は「最強の学び方はある」と言い、文章を書いてそれを教養のあるネイティヴに直してもらうことを
語学学習の中心に据えるのである。
歴史を見れば、それこそが語学学習の本道であることは明らかである。